“日本の閉塞感を抜け出し、アメリカで挑戦をしたい。そう願う皆様を応援したい ”
バブル後の日本経済は、失われた年数がもう何十年であるかを数えることすら疎まれるくらいに活力を失ってしまった。そう言わざるを得ません。アメリカに長く滞在し、客観的に日本を観るにつれ、我々のその思いは強まることとなりました。北京オリンピック、リーマンショックのあった2008年頃からアメリカにおける日本のプレゼンスが音を立てて急速に衰えていったことを今も鮮明に憶えているからです。
あの頃のアメリカでは、テレビを中心に日本の名だたる家電メーカーが売り場から消え去るという動きがありました。多くのホテルや公共施設において使用されていた日本製のテレビが韓国ブランドに次々と、しかもかなり早いスピードで置き換わっていきました。今ではこういったホテルで使用されている日本製は非常に数少ないと感じます。それ程までにアメリカにおける日本ブランドの優位性は日本に住む日本人が気づかないうちに衰えてしまったのです。その後の状況は言うまでもありません。
コロナを経て、その後に新たな局面を迎え、ようやく長いトンネルから抜け出せる気配を見せ始めている日本経済。しかしながら、少子化による慢性的な市場の縮小。いつ起こるかわからない自然災害のリスク。さらには、世界を見渡すと混沌とした状況であることには変わりはありません。その一方で、世界屈指の消費大国であるアメリカに新たな展開を求める動きは、ここにきて更に高まっていると感じています。
こういう時代であるからこそ、新たなフロンティアを求める。アメリカは古い時代からそういった存在でした。私共は、新たなフロンティアを求める方々の少しでもチカラになれれば。そう願っています。